ホーム > 年末調整 > NISAとiDeCo、どっちがいいの?!

NISAとiDeCo、どっちがいいの?!

おはようございます、税理士のなかやまです。

今年は暑いですね!(今年も?)

6月の時点で30度越え、78月も猛暑の様です・・・。

皆様、どうぞご自愛くださいませ。

 

さて物価が上がり続けている昨今ですが、最近では老後2,000万円問題から、

老後4,000万円問題と、将来の必要資金が爆増するようです。

高齢者の定義なども変わっていき、年金受給開始年齢もどんどん遅くなるかもしれません。

昨今は定年年齢も上がってますし、元気に働けるのであれば仕事をするのは良い事だと思いますが、

お金自体に仕事をしてもらうのも一つの方法です。

国の肝いりで始まったNISAiDeCoですがどちらがオススメか聞かれることも多いので

今回解説したいと思います。

 

iDeco(個人型確定拠出年金)

確定拠出年金(DC)は個人型と企業型がありますが、中小企業の場合、企業型を導入している

ケースは少ないので、今回は個人型確定拠出年金(通称iDeCo)について説明いたします。

まずiDeCoは会社員から専業主婦まで幅広い方が対象になります。

そもそもiDeCoって何?と言う事ですが、

iDeCoは国民年金や厚生年金に上乗せで加入できる私的年金制度です。

掛金を自ら拠出し、自分で運用方法を選びます。

 

iDeCoのメリットとしては以下の3つがあります。

1 運用期間中の利益が非課税になる。

2 iDecoで積み立てる掛金全額が所得控除の対象となる。

3 給付を受け取る際も一部が非課税となる。

 

まず1ですが、投資信託や保険商品などで運用しますが、その運用益が非課税になります。

通常の投資信託だと所得税住民税あわせて20%の税金がかかりますので、

その分がお得になります。

 

2ですが、大体秋頃にiDeCoの控除証明書が送られてきます。

年末調整や確定申告の時に提出すれば、社会保険料などと同じく控除の対象となります。

具体的には、掛金×個人の税率(所得税・住民税それぞれ) だけ税金が安くなります

 

3の受け取り時ですが、iDeCoは分割または一括で受け取ることができます。

分割で受け取る場合は公的年金と合算にはなりますが、公的年金の控除があります。

一括で受け取る場合は退職金として控除があります。

受け取る金額によりますが、それぞれ控除があるので、税負担も抑えられます。

 

デメリットとしては以下の3つが挙げられます。

1 原則60歳まで引き出すことができない。

2 管理手数料がかかる。

なので、あまり安全商品ばかりに投資していると手数料分の利益すらでません。

3 収入が少ないとそもそもの所得税などがゼロなので、所得控除のメリットはありません。

 

令和6年から新NISAが始まり、貯蓄から投資へ目を向けることも多くなったかと思います。

NISAは運用益が積立総額1,800万まで非課税になるのみですので、

一般的には税額控除などのメリットもあるiDeCoの枠を先に使って、

そのあとにNISA、と言うのが原則的な考え方です。

上記の違いをよく考えて上手に活用していきましょう。

 

それでは今回はこのへんで。

同カテゴリでよく読まれている記事