ホーム > 雑学アレコレ > テレビは携帯電話のような進化を遂げるのか

テレビは携帯電話のような進化を遂げるのか

 9月10日、アップルが新商品の発表会を開きました。

新型のiPhoneやiPadなど、新機能やデザインが紹介され、数多くのメディアで紹介されました。

なかでも、新型Apple TVはTVそのもののあり方を変えるのではないか、と期待が高まっています。

 

 一般的に、テレビや携帯電話、PCを「黒モノ家電」と呼びます。

「白モノ家電」と呼ばれる洗濯機や冷蔵庫は白を基調とした製品が多いのに対して、テレビなどはデザインが黒色を基調としているため、そう呼ばれるようになりました。

 黒モノ家電のなかでも、携帯電話とPCは、当初の用途から進化を遂げました。

発明されたばかりの頃は通話機器だった携帯電話、高度な計算機だったPCが、現在では、買い物やコミュニケーション、情報収集とさまざまな役割を有するようになったのです。

 そんななか、テレビだけは「映像をうつすもの」として変らずにいました。

Apple TVが注目される理由は、テレビを「映像」だけでなく、スマートフォンのようにゲームや音楽、買い物までできるよう、進化させる可能性を有している点にあります。

 実は、Apple「TV」と銘打たれていますが、製品には、一般の液晶テレビのような画面がついているわけではありません。

形はお弁当箱くらいの小さな箱で、これを自宅にあるTVにつなぎ利用します。

すると、一般のテレビで観られる番組はもとより、有料放送などを観ることができます。

 そして、テレビ番組だけでなく、ゲームや映画、音楽ライブのビデオに加え、インターネットへ繋げることで、ネットショッピングや動画サイトのYouTubeも楽しめるようになります。

 

 TVの役割が変れば、その周辺には新たなビジネスが生まれ、チャンスとなります。

その一方で、Apple TVは日本企業にとってデメリットとなる可能性も否定できません。

というのは、携帯電話と同じことが起こるのではないか、という懸念があります。

スマートフォンが私たちの生活に浸透したのは、アップルのiPhoneのヒットがきっかけとなりました。

ただ、これにより、既存の日本の電機メーカーのなかには、アップルよりも先行してスマートフォンを開発していたにも関わらず、携帯電話事業が陰り、撤退した企業もあります。同じことがテレビにも起こるのではないか、と考えられます。

 

 今回、Apple TVが注目されていますが、日本の企業のなかには、既にテレビに関するゲームや音楽、ビデオ、ショッピングなどのサービスを提供している企業があります。

一例を挙げると、NTTぷららがそうです。

 同社は「ひかりTV」といって、インターネットを介して、ビデオやゲーム音楽の配信をしています。

ディズニーと提携して、ビデオに登場するキャラクターグッズの販売を手がけたこともあります。

ひかりTVのほかにも、NTT docomoが運営するd TVなど、映像や音楽配信サービスを提供する企業もあります。

 Apple TVが勢いを増すことで、テレビは進化すると考えられます。

テレビ市場そのものが大きくなることで、既存の日本企業にも追い風が吹くのか、それともApple TVの一人勝ちとなり、既存の企業は淘汰されるのか。

いずれにしろ、テレビに関するビジネスに、これまでにないチャンスが生まれる可能性が高くなります。テレビの今後から目が離せません。

参考:(株)税務研究会 税研情報センター

同カテゴリでよく読まれている記事