ホーム > 所得税 > 確定申告の思い出話

確定申告の思い出話

税理士のなかやまです。

 

新型コロナウイルスの影響が一気に大きくなってきました。

報道にもあるように小中高の休校や、様々なイベントなども中止や延期等になっています。

仕方はないとはいえ、様々な経済活動が自粛ムードになってきて、弊所の関与先の皆様におかれましても業務や売上に影響が出てくるかと思うと残念でなりません。

夏にはオリンピックも控えていますし、唯々早く収束する事を祈るばかりです。

 

我々の税理士業界でも、国税庁から個人の確定申告の期限が3/16までのところが4/16まで1か月延期が発表されました。

これに伴い口座引き落としの日も延期されるそうですが、今のところまだ日付は決まっていません。

 

昔から確定申告時期は税務署の窓口が混雑するのはこの時期の風物詩でしたが、税理士事務所は多数の確定申告書を持ち込むこともあり、一般の方が並ぶ窓口ではなく総務課で対応してもらっていました(税務署によって違うかもしれませんが)。

私が独立する前の、まだ電子申告がなかった時代は、出来上がった確定申告書を大きなプラケースに入れて先輩と税務署へ持って行ったものです。

電子申告ではなく紙での提出でしたので、1名のお客様につき「税務署提出用」「お客様控」「事務所保存用」と3部作成して持ち込んだものです。

申告時期も後半になると、1日でいくつもの税務署を車でグルグル回ってました。当時から確定申告時期は税務署の駐車場はプレハブ等が設置され使えなくなってしまうので、先輩は車で待機、私をはじめ若手が税務署に持ち込んで収受印をもらっていました。

総務課について「ああ、今日は10人(10事務所)しか並んでないな~。すぐに帰れるぞ」なんて思っていても、その前に並んでいるのが巨大事務所だったりすると、1事務所で100人分とか提出するので、100人×3部の押印待ち・・・なんてことも(汗)。

 

弊事務所は電子申告率100%ですので、今では税務署に行く機会もめっきり減りましたが、懐かしい思い出です。

今は紙で出す場合はマイナンバーや身分証明書の提示が厳しくなったので、電子申告は楽ですね。

 

さてマイナンバーと言えば、1月中旬の閣議後の会見で高市総務相が預金口座とマイナンバーの紐づけ義務化に意欲を見せていました。

昨年11月の時点でマイナンバーの普及率はわずか14.3%であり、なんとしても普及させたいのでしょうね。今は任意の提出となっているマイナンバーですが、実際の利用場面としては、マイナンバーと口座情報が紐づきになる事により、相続や災害発生時に「どの銀行に口座があるのかわかならい」と言った状況がなくなるそうです。

 

また来年3月にはマイナンバーを保険証として使えるようにするとの目標があるそうです。

保険証は各都道府県企業の健康保険組合、さらに市区町村の国民健康保険もあるのでどの様に変更していくのか今後の対応に注目したいところです。

 

それでは今回はこの辺で。

同カテゴリでよく読まれている記事