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法人と個人、どちらが有利なのでしょうか?

創業時に融資を申請する場合、法人の方が有利だと聞いたことがありますが、やはりそうなのでしょうか?

法人組織を設立して申請すべきか、個人事業で申請すべきか、どちらが良いのでしょうか?

 

法人組織が絶対に有利であるというのは間違いです。

一般的に「個人より法人の方が信用度が高いので、法人を設立した方が良い」と言われますが、

実務上はそんなことはありません。

例えば、個人事業で既に5年・10年経過していて、売上規模もある程度あり、

積極的な資金調達を希望するのであれば法人にした方が良いでしょう。

なぜならば、銀行の融資担当者は個人の確定申告書の分析より法人の決算書の分析の方が慣れているからです。

もちろんこれだけが理由ではありませんが、個人の確定申告書よりも法人の決算書の方が、

より正確に財務状況を把握することが出来るという見方もあながち間違いではないでしょう。

 

但し、創業融資の場合は、法人・個人で大きく左右されることはないと思います。

例えば、日本政策金融公庫の「よくある質問」によりますと、

「個人での創業で融資申込するのと法人での創業で申込するのに違いはありますか?」と言う質問に対して、

「融資申込について、個人と法人で大きな違いは特にありません。

法人で申込む際には履歴事項全部証明書=登記簿謄本が必要になるくらいで、

融資を受けるうえでどちらが有利だという事はありません」と言う回答になっています。

弊事務所の実績でも個人だから、法人だからと言う違いはあまりございませんのでご安心ください。