会社設立には何日位かかる?

会社設立にかかる日数は、手続きや準備の進み具合によって異なります。
一般的には、全ての準備が整ってから登記手続きが完了するまでに2〜3週間程度かかることが多いです。
ただし、事前準備に時間がかかったり、不備があったりすると、1ヶ月以上かかる場合もあります。

会社設立までの流れと必要日数

1. 事前準備(約1〜2週間)

会社設立の第一歩は、しっかりとした準備です。
この段階では以下のことを行います。

  • 会社の基本情報を決める 会社名や事業内容、本店所在地、資本金の額、役員構成などを決めます。
    特に会社名は商標や他社の名前とかぶらないように調査が必要です。
    この調査に数日かかることがあります。

  • 定款の作成 定款は会社のルールや運営方法を定めた重要な書類です。
    内容を細かく決める必要があるので、専門家に相談するとスムーズです。
    電子定款を使えば印紙代が不要になるので、時間とお金を節約できます。

  • 印鑑の準備 法人の実印や銀行印などを作る必要があります。
    印鑑業者に依頼すると、数日〜1週間程度で完成します。

  • 印鑑証明書の取得 発起人(出資者)や役員の印鑑証明書を取得する必要があります。
    これは市区町村の窓口で即日発行してもらえますが、準備する時間も考慮すると1日〜数日見ておくと良いでしょう。

2. 定款の認証(1〜3日)

定款を公証役場で認証してもらいます。
公証役場に予約を取り、電子定款の場合はデータを提出します。
窓口での手続きは当日に完了しますが、予約状況や定款作成に手間取る場合を考えると、1〜3日程度を見ておくのが無難です。

3. 資本金の払い込み(即日〜1日)

定款認証が終わったら、発起人名義の銀行口座に資本金を振り込みます。
この振り込みは即日で完了しますが、振込明細書を印刷して保存する作業が必要です。

4. 設立登記の申請(約2週間)

最後に法務局で設立登記を申請します。必要な書類を揃えて提出すれば、登記手続きが完了します。
ただし、法務局での審査にかかる時間は地域によって異なり、一般的に5〜7営業日程度かかります。

トータルの日数

全ての準備がスムーズに進んだ場合でも、2~3週間程度はかかると考えたほうが良いです。
一方で、書類不備や手続きの遅延があると、それ以上の日数が必要になることがあります。

短縮する方法はある?

会社設立をもっと早く進めたい場合、いくつかの工夫が可能です。

  1. 電子定款を活用する 紙の定款では印紙代がかかりますが、電子定款なら印紙代が不要な上、提出もスムーズです。

  2. 専門家に依頼する 司法書士や行政書士に依頼すれば、手続きのミスや遅れを防ぐことができます。
    経験豊富な専門家に頼むことで、時間を大幅に短縮できます。

  3. 必要書類を事前に揃える 印鑑証明書や必要な印鑑、定款の内容など、事前に完璧に準備しておくと、手続きがスムーズです。

  4. オンライン申請を利用する 法務局のオンラインシステムを活用すれば、手続きがより早く進むことがあります。

まとめ

会社設立には最短で1日でできるケースもありますが、実際には準備から手続き完了までに2〜3週間かかるのが一般的です。
しっかり準備を整えてスムーズに進められるよう、事前の計画が重要です。

もし時間を短縮したいなら、税理士などの専門家に相談したり、オンライン手続きや電子定款を活用するのがおすすめです。
焦らず、確実に進めていけば、設立後の運営もスムーズにいくはずです!

 

代表税理士中山隆太郎【監修者情報】
中山 隆太郎(税理士)
中山隆太郎税理士事務所 代表。
会社設立や開業支援を専門に、税務調査対応や経営サポートも好評。
著書『オーナー社長のための税務調査完全対応マニュアル』。

 

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