これから会社を作る人向けに、「定款」って何?なんで必要?どうやって作るの? をざっくりわかるように説明します!
定款って何?
定款は、会社を運営するための「基本ルール」を書いた書類です。
学校でいう「校則」や、サークルの「規約」のようなもの。これを作らないと会社として正式に認められません。
定款には、会社の名前(〇〇株式会社とか)、やること(どんなビジネスをするか)、場所(本社の住所)など、会社を動かすために最低限必要な情報をまとめます。
なんで定款が必要なの?
法律で義務だから!
会社を作るには法律上、定款を作らないといけません。運営のルールブックになるから
「どんな会社か」「誰が決定権を持つのか」「お金や株をどう扱うのか」などを事前に決めておけば、後々のトラブルを防げます。公的な証明になる
公証人(公証役場で認めてくれる専門の人)に確認してもらうことで、対外的にも信頼されます。
定款に書く内容
最低限、以下のことを書きます:
会社の名前(商号)
例:「〇〇株式会社」
※「株式会社」は名前の中に必ず入れます。会社の目的
例:「アプリの開発・販売」「飲食店の運営」など、会社が何をするかを書きます。本社の住所(本店所在地)
例:「神奈川県横浜市中区〇〇町〇丁目」お金のこと(資本金)
例:設立時の資本金がいくらか。100万円や10万円など自由に設定可能。株式のルール(株式会社の場合)
例:発行できる株式の総数。
どうやって定款を作るの?
内容を考える
会社の名前、住所、目的、お金のルールを決めます。
→ インターネットで「定款 テンプレート」と検索すると例が出てきます。書類を作る
書面(紙)または電子データ(PDFなど)で作ります。- 書面定款:印刷して紙で作成。
- 電子定款:PDFで作成して電子署名をつける(これだと印紙代がかからず節約になる)。
公証人に認証してもらう(株式会社の場合)
- 公証役場に定款を持ち込んで、「この内容でOK!」と認証してもらいます。
- 認証には手数料(約5万円)がかかります。
※合同会社なら、この手続きは不要です。
法務局に提出して会社を作る(設立登記)
認証済みの定款を法務局に提出し、会社設立の手続きをします。
ポイント:定款作成のコツ
テンプレートを活用
初めての人は、ひな形を参考にするとスムーズです。ネットや本でたくさん公開されています。電子定款を利用して節約
書面定款だと印紙税4万円が必要ですが、電子定款なら不要です。起業のコストを抑えたいなら検討しましょう。専門家に相談するのもアリ
税理士や司法書士や行政書士に頼むと確実です。費用はかかりますが、自分で調べる手間が減ります。
まとめ
定款は、会社を作るときの第一歩であり、「会社をどう運営するか」を決める大事な書類です。
最初にやるべきこと
会社の名前・目的・住所などを決めて、定款を作成。どこでつまずくか
法律用語や手続きが難しいと感じる場合があるので、テンプレートや専門家の力を借りるのがおすすめ。できあがった定款は会社の設立登記に必要
最終的に法務局に提出して、正式に会社がスタートします。
これで、なんとなく流れがイメージできたら第一歩はクリアです!