2018年も今日から10月、季節もすっかり秋となりました。
秋と言えば、「食欲の秋」「スポーツの秋」「芸術の秋」など色々ありますが、
会計業界においては「税務調査の秋!」となります(全くうれしくはありませんね・・・)。
今回は税務調査の基礎知識についてお話ししたいと思います。
通常お役所は3月が年度末で4/1より人事異動となりますが、税務署は毎年7/10が人事異動となります。
7月は人事異動直後の為それほど多くはなく、また8月はお盆があるため、
本格的な調査は9~11月頃に集中します。
12月~3月上旬は年末調整や個人の確定申告時期と重なり、
法人担当の税務職員も個人部門へ応援に駆り出されたりするので件数的には多くありません。
確定申告の期限である3/15を過ぎると最後の追い込み調査が始まります。
税務調査とは、税務署内での調査先の選定→実地調査→修正申告の提出→納税
と言う段階をふみ、上記一連の流れは通常の場合1~3か月はかかります。
その為、4月以降に行われる調査はそれほど長引かせるわけにもいかないので、
ある程度件数稼ぎの軽めの調査が行われることが多いです。
税務署も1年間に調査を行う件数と言うものが内々には決まっています(口には出しませんけどね)。
秋頃は時間もたっぷりあるので、じっくり調査に取り掛かれるものの、
春先になってまだ調査件数が足りない調査官などは、簡易な調査(あくまで簡易に終わるであろうものですが)を数こなす傾向があります。
現金商売のお客様はどうしても無予告調査の可能性が高いですが、それ以外のお客様で税理士が関与している場合は、
通常は代理人となっている税理士へ先に税務調査の連絡が入ります。
その後、税務署、社長・事業主、税理士の3者で日程調整をして実際の調査と言う流れになります。
弊所でもポツポツ税務調査の連絡が入っておりますが、
調査の時に慌てないように日々の会計処理をきちんとしていきたいですね。